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トップページ >  対応疾患 >  脳血管障害 >  動静脈奇形(脳動静脈奇形・硬膜動静脈奇形)

動静脈奇形(脳動静脈奇形・硬膜動静脈奇形)


まず細胞にとって必要な血液の正常な流れについて御説明します。
脳も筋肉も内臓も、人間の細胞には血液によって運ばれる酸素、栄養が必要であり、またそこで発生した老廃物は回収されることが必要です。動脈は酸素、栄養を運びます。動脈は細かく分かれて毛細血管になって酸素、栄養を細胞に拡散させ、同時に発生した老廃物を集めて、静脈になって回収していくという構造になっています。首や手首でいうと脈を触れるのが動脈で、皮膚から薄青く見えるのが静脈です。動脈は酸素、栄養を運ぶために心臓の拍動によって高い圧力で流れ、細かく分かれた毛細血管で圧力が低下し、静脈は緩やかな流れになっているのも重要な点です。

この「動脈 → 毛細血管 → 静脈」の構造がなく、毛細血管を介さずに直接に「動脈 → 静脈」とつながってしまっているのが動静脈奇形の本体です。血流の近道であり、これらは「短絡」や「シャント」と表現され、「動静脈シャント」と呼ばれることもあります。

神経系は中枢神経系、末梢神経系に分類されます。中枢神経系とは脳と脊髄、末梢神経系とは中枢神経から出てくる神経、入っていく神経を指します。
脳内に「動静脈奇形」が存在するのが脳動静脈奇形です。
脳は頭蓋骨、脊髄は脊柱で保護されていますが、これらの骨の内側には骨に接して、線維性の厚い膜が頭蓋骨から脊柱まで連続して存在しています。この膜を硬膜といいます。この硬膜の膜内に「動静脈奇形」が存在するのが硬膜動静脈奇形です。

画像参照:Wikipedia
(https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E7%A1%AC%E8%86%9C)

検査

CT

脳内の異常を簡便に観察することができます。

MRI

これによって本来は写らないはずの血管が写っていた場合や脳内の異常な血管の拡張が見られるような場合には本疾患を疑います。MRIは脳のすべてを把握できる万能な検査ではありません。まず、大まかな診断に至ります。

CT Angiography

点滴から造影剤を注入してCTを撮影することによって血管の3D画像を作ります。

血管造影

カテーテル検査と言われるもので、必須の検査です。鼠径部や肘の動脈からカテーテルという細く柔軟な管を入れ、頚動脈に進め、そこから造影剤を注入してX線画像を撮ります。それによって造影剤がどのように流れていくか、どこに血流が入っていくか、シャントの場所はどこか、どこに血流が出て行くかを動的に観察できます。治療戦略において最も重要な検査と言えます。