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トップページ >  対応疾患 >  脳腫瘍 >  下垂体腺腫

下垂体腺腫



下垂体腺腫は下垂体前葉細胞から発生する良性腫瘍で、原発性脳腫瘍の約20%を占めます。ホルモン産生能により機能性(ホルモン産生あり)と非機能性(ホルモン産生なし)に分類されます。機能性は産生されるホルモンによってさらに細かく分類されます。

疫学

非機能性腺腫が54.3%と最も多く、次いで成長ホルモン産生腺腫20.1%、プロラクチン産生腺腫18.9%、副腎皮質刺激ホルモン産生腺腫5.4%、甲状腺刺激ホルモン産生腺腫1.3%と続きます。プロラクチン産生腺腫は20~35歳の女性に多く、副腎皮質刺激ホルモン産生腺腫は30~39歳、非機能腺腫は50~59歳に多いとされています。

症状

下垂体線種の共通の症状としては頭痛、嘔気や、腫瘍が視神経を圧迫することによる視野障害(両耳側半盲)が特徴的です。その他に産生されるホルモンによって様々な臨床症状が出現します。

<例>
成長ホルモン産生腺腫
 先端巨大症:手足の肥大、眉弓部の膨隆、鼻・口唇の肥大、下顎の突出など
 発汗過多、睡眠時無呼吸症候群、糖尿病、高血圧、月経異常など

プロラクチン産生腺腫
 女性では乳汁分泌や月経異常、男性では女性化乳房が現れることがある。

副腎皮質刺激ホルモン産生腺腫
 満月様顔貌、中心性肥満、水牛様脂肪沈着、皮膚の伸展性皮膚線条
 高血圧、月経異常、にきび、多毛、浮腫、糖尿病、骨粗鬆症、色素沈着、精神異常

甲状腺刺激ホルモン産生腺腫
 甲状腺中毒症状(動悸、頻脈、発汗増加、体重減少)、甲状腺腫大

検査・診断

上記臨床所見に加え、ホルモン負荷試験、場合によってはカテーテル検査(海綿静脈洞サンプリング)を行います。

治療

プロラクチン産生腺腫は薬物治療が第一選択とされています。成長ホルモン産生腺腫、副腎皮質刺激ホルモン産生腺腫、甲状腺刺激ホルモン産生腺腫は手術での腫瘍摘出が第一選択となります。非機能性下垂体腺腫については、大きさ、症状の有無により手術適応を検討します。

手術

近年は内視鏡を鼻孔から挿入して副鼻腔を経由して腫瘍に到達する方法が主流です。